指導計画案

(産業ミックス版)

島の自然を生かした人々の暮らし

八丈島(全8時間)

第6時

八丈島の新しい特産品について調べる

八丈島の新たな作物である八丈フルーツレモンについて調べ、関わる人々の思いや願いを考える。

八丈フルーツレモン(右)とふつうのレモン(左)の比かく

学習のポイント

八丈島の温暖な気候を利用した作物の栽培をしようという取組が進められている。八丈フルーツレモンの栽培である。島ならではのものを作り、新しい特産品にして八丈島の産業を盛り上げていこうと努力している人の姿をとらえることができるようにしたい。食育のポイント

板書計画

八丈島の新しい特産品づくりについて調べよう

フルーツレモンの写真

大きなレモン
ふつうのレモンの約5倍


八丈フルーツレモン
→木になって大きくさせるのが八丈島ならでは

農家の人の話


 

取れる時期は、12月~3月
もともとは、テニアン島から→南の島
水やりをかかさない
木になっているところで完熟させる。
あまりすっぱくない
皮に甘みがあっておいしい
皮ごと食べられる
平成24年から出荷を始める
島しょ農林水産総合センターの
人にすすめられて作り始めた。

普及員

八丈島の気候に合った作物を研究
パッションフルーツなどもすすめてきた
他の土地ではあまり作っていないものを作る
八丈島の新たな特産品になってほしい
八丈島の産業を元気にしたい


八丈島の気候に合った、八丈島ならではの作物を育てて、八丈島を盛り上げていきたい。


学習の流れ

①  八丈フルーツレモンの写真を見て感想を出し合う

指導上の留意点

この写真の果物はなんでしょう。

大きいレモン ふつうのレモンより何倍も大きい。

八丈フルーツレモンという名前です。

フルーツってついているから甘いのかな?

八丈って名前がついているってことは八丈島でしか取れないのかな?

もし実物を入手できるならば、見せたり、さわらせたり、香りを嗅がせたり、食べさせたりさせたい。
八丈フルーツレモンのロゴマークは島民から募集し、八丈高校の生徒に決まったことも紹介するとよい。
 

② 八丈フルーツレモンを作っている人の話から、特徴や苦労を調べる。

八丈フルーツレモンを作っている人の話から、味や育て方の特徴などをしらべましょう。

皮まで食べられる。

もともとは南の暖かいテニアン島というところの作物で、八丈島の気候に合っている。

水やりを欠かさないことが大切。

島しょ農林水産総合センターの人にすすめられて作り始めた。

暖かい土地ならではの作物であることを確実におさえる。
地図帳で、テニアン島の位置を確認する。
  

③ 島しょ農林水産総合センターの人の話から、思いや願いを考えよう。

島しょ農林水産総合センターとは、
島の農業や漁業をもっと盛り上げるために応援をする
東京都の機関です。どうして八丈フルーツレモンの栽培をすすめたのでしょう。

八丈島の気候に合った作物を研究

他の土地ではあまり作っていないものを作る→価値が高いもの

八丈島の新たな特産品になってほしい

八丈島の産業を元気にしたい

農協女性部の人達がフルーツレモンを使ってジャムなどを作っている。

島の振興のために、さまざまな作物の研究を行っていること。新しい特産物を作り島を盛り上げていこうと努力していることをおさえる。
八丈フルーツレモンの加工の取り組みをしている農協女性部を紹介し、農林水産センターと同じように新しい特産品を応援している人々がいることにも触れるとよい。

④ 八丈フルーツレモンにかかわっている人の思いや願いを考え、まとめる。

資料の取り扱い

フルーツレモンの写真

私はこの八丈フルーツレモンを平成23年から作り始めました。出荷は、平成24年からです。今は70本程度の木があります。
一本の木から100個くらいのレモンが取れます。もともとは、ミクロネシアのグァムに近いテニアン島というところから苗を持ってきたものです。ですから温かいところで育てるのに適している 果物です。木になっている状態であまりすっぱくなく、皮が厚くてほんのり甘く、とても良い香りのするおいしいレモンになります。しっかりと水やりを欠かさないことが大切です。もっとたくさん作って、みんなに食べてもらって、 八丈フルーツレモンのことを多くの人に知ってもらいたいですね。

普及員 私は、島しょ農林水産総合センターで、 新しい作物について研究しています。

八丈島の自然に合った作物にはどんなものがあるのだろうとか、作物が病気や害虫にやられないようにするにはどうするかなどを実際に育てながら試しています。

これまでもパッションフルーツで研究を重ね、栽培を勧めた結果、今では多くの農家が育てています。

八丈フルーツレモンは、パッションフルーツに続く、八丈島ならではの作物になってほしいです。 他ではあまり作られていない、八丈島独自の作物として、これから有名にしていきたいと思っています。 そして、八丈島のことをもっと元気にしていきたいです。

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