小笠原(おがさわら)諸島(しょとう)の水産業

小笠原(おがさわら)で獲(と)れる主な魚

メカジキ 獲(と)れる時期：一年中　大きさ：３００ｋｇ	メバチ（マグロの仲間） 獲(と)れる時期：一年中　大きさ：１００ｋｇ	ソデイカ 獲(と)れる時期：9～5月　大きさ：１０ｋｇ
ハマダイ（オナガ） 獲(と)れる時期：一年中　大きさ：４ｋｇ	ホウキハタ（ハロー） 獲(と)れる時期：一年中　大きさ：４．５ｋｇ	ツチホゼリ（モロコ） 獲(と)れる時期：一年中　大きさ：５ｋｇ
マハタ 獲(と)れる時期：一年中　大きさ：５ｋｇ(最大８０ｋｇ)	アカハタ（アカバ） 獲(と)れる時期：一年中　大きさ：１ｋｇ	ヒレナガカンパチ 獲(と)れる時期：一年中　大きさ：１０ｋｇ
アカイセエビ 獲(と)れる時期：10～11月　大きさ：１ｋｇ	カマスサワラ（沖サワラ） 獲(と)れる時期：一年中　大きさ：１５ｋｇ	アオウミガメ 獲(と)れる時期：３～５月　大きさ：１４０ｋｇ

メカジキやオナガは、どうやってとるんだろう

水深400mから600mまでえさの付いた針を沈め、メカジキやバチマグロを釣ります。とても大きな魚なので機械で釣りあげます。餌はおもにイカを使います。

水深200mから300mまでえさの付いた針を沈め、オナガなどの魚を釣ります。船から釣り竿を使って丁寧に一匹ずつ釣り上げます。餌は主にムロアジの切り身を使います。

小笠原(おがさわら)の魚が東京に来るまで

　魚を積んだ船は漁港に戻ったらすぐに魚を計量し箱に詰(つ)めます。メカジキやメバチはサイズがおおきいため特製の大きい木の箱に入れます。鮮度(せんど)が落ちないよう協力して素早く氷とともに箱に詰(つ)めた後、おがさわら丸出航までの間は大きな冷蔵庫で魚を保管します。おがさわら丸で本土に運ばれたさかなはすぐに全国各地の市場（主に豊洲や気仙沼など）に運ばれ取引されます。

メカジキ等の水揚げ

メカジキの計量

ハマダイの水揚げ

ハマダイの計量・箱詰(づ)め

メカジキ等の運搬

出荷作業

おがさわら丸に積み込(こ)む

島のさかなを使った料理はどういうのがあるのかな

	島寿司(しまずし)島で取れる沖サワラ（カマスサワラ）などの白身をネタにした島の郷土料理です。しょうゆベースのタレにネタを漬(つ)け込(こ)み、ワサビの代わりにからしを使って握(にぎ)ります。島内の多くの飲食店でも食べられますが、各家庭でもイベントがある時などは食べられています。島寿司(しまずし)をアレンジした島寿司(しまずし)のコロッケ・天ぷら・春巻きなどを提供している飲食店もあり島民・観光客など多くの人に愛されている料理です。
	亀煮(かめに)亀煮(かめに)はウミガメ料理の中でも代表的な料理です。父島と母島で味付けが大きく異(こと)なることも特徴(とくちょう)の一つです。主にイベントなどでふるまわれる他、飲食店では常に提供されていて島民のみならず観光客からも人気な料理です。魚だけでなくウミガメも昔(むかし)から食べられてきており、島の重要な食文化となっていますが、近年、ウミガメの資源量が少なくなってきたことにより、獲(と)る数を決めてウミガメの保護(ほご)を行いながら食文化の継承(けいしょう)を行うなどウミガメと人間が共生する方法を探しています。
	ピーマカササヨと呼ばれる島で取れる魚を野菜と一緒(いっしょ)に酢(す)に漬(つ)け込(こ)んで作るもので野菜とさかなのピクルスのような料理です。本家は「酢(す)」ではなく「だいだい」のしぼり汁(じる)を使うとの意見もあります。最近ではササヨに限らずカンパチやサワラなど様々な魚を使って日常的に食べられており、各家庭で味が異(こと)なる郷土料理です。さっぱりとした味わいで暑い小笠原(おがさわら)の気候によくあった料理です。 ササヨ 獲(と)れる時期：一年中　大きさ：１．５kg

小笠原(おがさわら)ではどんな加工品を作ってるのかな？

メカジキカレー 島の特産品であるメカジキを使ったカレー。観光客を中心に人気です。