小笠原(おがさわら)でつくっている農産物(くだもの、やさい)

画像:パッションフルーツパッションフルーツ
収穫時期:1~7月
画像:ミニトマトミニトマト
収穫時期:12~5月
画像:レモンレモン
収穫時期:9~12月(時季外れあり)
画像:マンゴーマンゴー
収穫時期:7~8月
画像:パパイヤパパイヤ
収穫時期:周年
画像:シカクマメシカクマメ
収穫時期:5~10月

小笠原(おがさわら)では一年を通して暖かく、気温差が少ない気候に適した農産物がつくられています。
母島の農産物生産量1位はパッションフルーツです。2位トマト・ミニトマト、3位はレモンです。


パッションフルーツの育て方

6~7月 → 9月 → 10~2月 → 2~7月
(なえ)の準備 農業用ハウスに植え付け 剪定、人工受粉作業等 収穫

夜間も人工的に光を当てる「電照栽培(でんしょうさいばい)」をしているので、1月頃から収穫が始まります。これは日照時間が長くなると花芽をつける性質(せいしつ)を利用しています。5月頃が最も収穫量の多い時期で、島のお祭りにもたくさん出されます。
作業で大変なのは、①日が当たるようにするために葉っぱを少なくする、②花に人の手で花粉をつける、③完熟した果実を収穫するため、ネット(またはビニール)などで1つずつ落下しないように包むことです。


小笠原(おがさわら)で農業をするために

画像:土 【土】主に黄赤色の土で、マグネシウムが多く含まれているのが特徴(とくちょう)です。雨が降るとドロドロに、乾くとカチカチになるため、農業をするために大量の堆肥(たいひ)を入れたりして「土づくり」の工夫をしています。
画像:水 【水】農作物を育てるには水が大切なので、農業用の水を(たくわ)えるダムをつくり、農地に水をひいています。飲み水と同じように、農業用の水も不足することが心配されているので、節水しながら、水を使って栽培しています。主な農業用ダムには、父島の長谷ダム(ながたにダム)、母島の玉川ダム、大沢ダムがあります。
画像:施設栽培 【施設栽培】毎年のように台風が来るため、パッションフルーツやミニトマトなど、風に弱い作物は、農業用ハウスの中で栽培されています。

農産物直売所で売っているおみやげ

画像:いろいろな加工品いろいろな加工品 画像:農産物を使ったお酒農産物を使ったお酒
(20歳になるまで、味見はがまん)
画像:島で採れたハチミツ島で採れたハチミツ

安心して栽培するために・・・ミカンコミバエの調査

 ミカンコミバエは、大正時代にサイパン島から持ち込まれたと言われています。いろいろなくだものや野菜にたくさん卵を産み付けて(くさ)らせてしまう、とてもやっかいな害虫です。せっかくくだものや野菜を作っても本土に出荷することもできませんでした。このため昭和44年から防除(ぼうじょ)を行って、昭和59年にようやく小笠原(おがさわら)からいなくなりました。昭和60年からは安心して東京などの本土に出荷することができています。

 今も、他の島から持ち込まれたり、台風などの風に乗って飛んできたりする可能性があるので、父島、母島だけでなく、周辺の島でもトラップ調査(写真)と果実を分解(ぶんかい)して確認する調査をして、ミカンコミバエがいないことを確かめています。

画像:ミカンコミバエミカンコミバエ 画像:トラップ調査トラップ調査ミカンコミバエがいると、
この中に入ってきます
画像:くだもの等の分解くだもの等を分解(ぶんかい)して、
ミカンコミバエの卵がないことを
確認しています

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