ムロアジ


 ムロアジはアジの仲間ですが、マアジよりも細長く体の断面が円形に近い体型をしています。八丈島で獲れるムロアジは、体長40㎝位になるクサヤモロという種類で、くさやの原料となることからその名がついたと言われています。島では、青ムロ、ムロなどの名で親しまれています。青ムロは味が濃く刺身で大変美味しい魚ですが、身がすぐに柔らかくなってしまうので、島の外に鮮魚として出荷されることはまずありません。

 八丈島では刺身で食べるほか、くさやの原料としています。
 近年、漁業協同組合女性部はムロアジをミンチに加工し、都内の学校給食の食材として供給する取組を行っているほか、島の木で燻製にした伝統食である「ムロ節」を復活させる取組も進めています。


ムロアジ

ムロアジの漁業


 八丈島では夏から冬にかけてムロアジの漁業が行われています。漁船に6人~7人が乗り込み、魚を餌で集め竹の棒で広げた大きな網でムロアジを群れごと獲ります。このときに、ムロアジと一緒にトミメ(ナメモンガラ)という別の魚が一緒に混ざって網に入ってくることもあります。
 この漁業はムロアジ棒受網漁業と言います。




ムロアジの操業

ムロアジの操業

トミメ(ナメモンガラ)

 

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