東京都の漁業は主に伊豆・小笠原諸島などの島しょ部で盛んに営まれています。
広大な海に囲まれた特性を活かして、多種多様な水産物が漁獲されており、都民の重要な食料としてその多くが都心部へ出荷されています。
一方で外洋であるが故の苦悩も負っています。
島の付近には暖かい海流である黒潮が流れており、黒潮の移動に伴って島付近の海の温度が劇的に変化します。この水温変化によって特に泳いで移動することのできない貝類や海藻類が大きな影響を受けており、資源の量が大きく変動する一因として考えられています。
また夏場は台風の通り道となったり、冬場は季節風に伴って海は荒れやすいなど、とても厳しい環境でもあります。
こうした環境に適応するため、漁業者は様々な努力や工夫をしています。