漁師さんは昔から水産物を末永く獲っていくために、水産物を獲り尽くさないような様々な努力を行っているよ。
漁師さんの取組を見てみよう!
小さい魚を獲らずに大きくなってから獲るということは、当たり前だけどすごく大事なことだよね。みんなはマグロって知っているかな?中でもクロマグロは大きさに合わせて呼び名が変わるのだけれど、20㎏より小さいものをメジマグロ、それより大きいものをクロマグロと呼び分けたりするんだ。みんなはマグロって聞くときっと大きなマグロを思いだすと思う。漁師さんは針を大きくしたり、小さなマグロが多い場所を避けたりして小さなマグロを守る取組をしているんだ。ほかにも大きなマグロが卵を産む時期に漁を休むことで、マグロの子供たちが増えるような取組もしているんだよ。
例えば学校や公園の池の中のコイをクラスのみんなで獲ったらあっという間に池にはコイがいなくなってしまうよね。実は海の中の魚たちにも限りがあって、同じようにたくさんの漁師さんたちが同じ種類の魚を獲りすぎてしまったら、海の中からその魚がいなくなってしまうんだ。
漁師さんたちはそうならないように、漁師さんの人数や使える道具(針、網、船など)の数を少なくすることで、獲ることを控えているんだよ。
また、あらかじめ獲ることができる量を決めておくことも、獲りすぎないためには重要なんだ。クロマグロなども、実は全国で獲れる量が決められていて、獲りすぎないようにしているんだ。
調査や調査結果に基づいた科学的根拠をもって行う、資源を獲りすぎない取組を資源管理というんだ。水産物を将来にわたって持続的に利用していくために水産物の量(資源)を、科学的な考え方に基づいて管理することは、SDGsの目標14「海の豊かさを守ろう」を実現するための取組にもつながるんだよ。