漁師さんの仕事は魚を獲ることだよね。でも漁師さんは、海の自然や海上での事故や犯罪を防ぐ役割も果たしているんだ。 どんな役割があるのか調べてみよう!
みんなは海を漂うゴミを見たことがあるかな。船や岸壁の上から見たことがある人もいると思うけれど、海上を漂うゴミの多くは人間が生活する中で出したものなんだ。
海を漂うゴミは船の障害になるばかりか、海洋生物が誤って食べてしまったり、砂浜に流れ着いて浜を埋め尽くしてしまったりして、人だけでなく自然界の生物にも深刻な影響を与えているんだ。
この海のゴミは人が手で回収しなければ、ずっと海に残ったままとなってしまうのだけれど、実は漁師さんがこの海のゴミを回収してくれていて、浜や港がきれいなように保ってくれているんだ。
環境を守るために、海藻を増やす取組や、魚や貝の子供を放流したり、イカが卵を産みやすいようにイカ柴(産卵場所)を設置したりと、様々な取組を行っているんだよ。
みんなはテレビで、海で人が流されたというようなニュースを見たことがあるかな。海で人が流されたときなどはだれが救助活動をしてくれると思いますか?海には海の警察という海上保安官がいるんだ。でも、広い海での事故などでは、海上保安官の力だけでは足りないことが多いんだ。そんな時活躍するのが実は漁師さんなんだ。
事故が起こった近隣の漁師さんは漁船を使って、海上での捜索をしたり、実際に救助をしたりと、事故にあった人たちの命を守る役割を果たしているんだよ。
また陸から見えにくい海の上では、密猟をする人や不審な船などの監視役となることもあり、海の秩序の維持や領海監視等の重要な役割も担っているんだよ。